| メルトダウンする文学への九通の手紙
渡部直己 = 著 |
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日本の文学状況の衰退、それは「批判されることへの極度の忌避・反撥と、批判力そのものの一般的かつ圧倒的な減衰」であり、この二者の「何かしら嘘のような結託ぶり」を「メルトダウン」の悪しき徴候と指摘する。批評家の真摯な警鐘が今ここに鳴らされる。 本書の過半は、日頃からむしろ畏敬し尊重し期待を寄せる著作家たちにも宛てられてあり、そこでは、それぞれの批評文や小説作品への吟味や批判を通じて、共に保つべき各種この一線とでもいったものの確認、あるいは共闘への勧誘もしくは祈願・哀訴に似た底意が託されている。それを踏み落としたら「文学」に未来はないとさえおもえる一線。せめてそれだけは明確にしておこうではないか…(「後記 あるいは 宛名のない十通目の手紙」より) 著者:渡部直己(わたなべ・なおみ) |
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