書くことの戦場 後藤明生 金井美恵子 古井由吉 中上健次

 芳川泰久 = 著



 

小説(家)たちは、自らの有機体化(テマティスム)にいかに抗い、いかに身を浸したのか。誰よりもあたたかな視線を持つ批評家の、誰よりも真摯な思考が批評のフロントを切り拓く。

 方法や理論を新たに求めても、書かれたものを「図式」化して回収する構造はついて回る。私は、そうしたもどかしさを解き放つきっかけを、批評理論や現代思想のなかにではなく、小説のうちに見いだしたのである(「序」より)

著者:芳川泰久(よしかわ・やすひさ)
1951年埼玉県生まれ。1981年早稲田大学大学院博士課程修了。現在早稲田大学文学学術院教授。主著に『漱石論ー鏡あるいは夢の書法』(河出書房新社、1992)、『書斎のトリコロールー世紀末フランス小説を読む』(自由国民社、1994)、『小説愛ー世界一不幸な日本文学を救うために』(三一書房、1995)、『闘う小説家 バルザック』(せりか書房、1999)、『横断する文学ー<表象>臨界を超えて』(ミネルヴァ書房、2005)、『私をブンガクに連れてって』(せりか書房、2006)がある。

◆四六判上製 ◆316頁
◆本体価格2500円
◆ISBN: 4-86042-017-9

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